互い違い階段はなぜ上りやすい理論編
互い違い階段は 何故小さくても 「上りやすく下りやすいか」を 理論的に説明します。 このページの要旨
- 通常平面を歩くときはあおり足歩行であること。
- つま先だけでも歩けること
- 普通の階段を上るときはあおり足歩行でないこと。
- 階段を上るときは踵まで踏面に乗せなくて良いこと
- 階段を下りるときは必ず親指の付け根は乗せなければならないこと。
- 省スペースの互い違い階段が上り易く下りやすいのは、この原則を使っている。
- 互い違い階段の使い方は上記原則より
- 互い違い階段を上るときは、土踏まずまで踏面に載せること
- 互い違い階段を下りるときは、普通に下りられること
- 普通の階段が最善ですが、互い違い階段は省スペースを優先していること。
人間が平面を 歩くときには 「あおり足歩行」 と言われる歩行方法をとります。 即ち 踵から着地し 体重を順次 つま先に移動しながら つま先で 地面を蹴って 一歩を終わります。
さてこれが平面での 普通の歩き方ですが さて問題です。 平らな面を 長く歩けるのは 次のどの場合でしょうか 1.踵だけで歩く 2.つまさきだけで歩く 正解は もちろん2.つま先だけで歩く です。 歩いてみれば直ぐわかります。
それでは 今問題である 階段は 皆様どのように歩いているでしょうか。 階段では 普通「あおり足歩行」はしていません。 それが証拠に 階段を上るとき 「ぺたぺた」と大きな音で上がっていませんでしょうか。 「あおり足歩行」は踵から順番に着地しますので 音はあまりでません。 階段ではぺたぺた音がするのは 足裏全面を 同時に着地しているためです。 もっと言えば 大きな緩い階段ならともかく 踏面(ふみづら:足を置く段の所)が ちょっと手狭な場合は 上るときは つま先付近だけ乗せるのではないでしょうか。 そのためぺたぺた音がするのです。
それから 下りるときはどうでしょうか。 踵だけで歩けませんから つま先付近まで乗せなければなりません。 上で説明した様に たぶん 親指の付け根付近まで乗せなければ 階段を下りられないと思います。
踏面が狭い階段では 親指の付け根が 踏面に乗るように 斜めに足を置いて 下ります。

急な階段の時は足を斜めに段に載せて親指の付け根を段の縁に乗せます。
左のように下りると体は不安定になります。ふくらはぎが当たりますが右のように足を乗せます。
さて互い違い階段について 述べてみます。 互い違い階段を上るときには 急なために 足を段板の奥まで 全部乗せると 膝が 階段の次の段の角に当たります。
(踏面の幅を 32cm程度にすれば 踵近くまで 乗せても 膝は打ちません。 私の踏面の推奨値27cmは 踵と土踏まずとの境界まで 乗せられる長さです。 限度の26cmは土踏まずの中央まで乗せられます。)
そのため 互い違い階段では 土踏まずの付近までしか掛けないで上ります。 その程度でも あまり支障なく 上れるのです。
では下りるときですが 互い違い階段は急ですが 互い違い階段の踏面は 標準で26cmありますので 充分に足の親指の付け根まで 斜めにしなくても乗せられます。 もちろん乗せても どこかが当たると言うことはありません。
即ち 人間は 階段を上るとき つま先だけが乗せられて 下りるときは 親指の付け根まで乗せられる様に しておけば 安心して上り下りできるのです。 はしご段では 上るときはともかく 下りるときは 足の親指の付け根まで乗せる事は不可能です。 そういうことで 互い違い階段は上りやすいし下りやすいのです。 そして上るときは 土踏まずの所まで乗せて下さい。 お願いします。 普通の階段が 最善であることは よく承知しておりますが スペースを出来るだけ 少なくして 階段の機能を果たせるのは 互い違い階段と考えます。

